AI時代の新人エンジニアは、どう育つのか
CMUとMicrosoftが若手エンジニア向けの育成プログラムPRAISEを開始。AIはシニアには効くが若手には効きにくい、という問題意識から、授業とシニアの指導を組み合わせて育てる。
#なぜ今日これを選んだか
AIでコードを書く速度は上がったのに、若手が「自分で考えて身につける」機会は減っている。これは経験2〜3年のエンジニアにとって他人事ではない。Microsoftと大学が本気でこの問題に取り組み始めたというニュースは、自分の育ち方を見直すきっかけになると思い選んだ。
#要点
- CMUとMicrosoftが、Microsoftの若手社員を対象にした育成プログラム「PRAISE(Preceptorship for AI-accelerated Software Engineering)」を始めた
- きっかけは、Microsoft Azure CTOのMark Russinovich氏の指摘。AIツールはシニアには役立つが、若手には同じ恩恵が出にくい。かつて若手は日々の地味な作業で専門性を身につけていたが、AIがその機会を変えてしまった
- 授業(本番環境での機械学習、AIを使った開発、DevOpsとセキュアな開発)と、シニアエンジニアによる構造化された指導を組み合わせる。Russinovich氏は「AIは仕事を変えるが、若手エンジニアも、人間の判断と責任も不要にはならない」と語っている
#自分にとっての示唆
AIに書かせたコードは動いても、なぜ動くのかを自分が説明できなければ実力にはならない。PRAISEがわざわざ「シニアの指導」をセットにしているのは、答えを出す速さより、判断の筋道を身につけることに価値があるからだと思う。
明日からは、AIが出したコードのうち1か所だけでも「なぜこう書くのか」を自分の言葉で書き残してみる。LeetCodeをRustで解く時も、AIに答えを聞く前にまず自分で1行書く。小さくても、自分の頭を通した経験を毎日1つ積むことが、AI時代に若手が育つ一番確かな道だと考えている。